
シャミ子「え?けど」
桃「こんな暴風雨の中、おうちに帰るつもり?シャミ子のお母さんにはもう連絡しておいたから、今日はうちに泊まっていいから」
シャミ子「はあ、すみません、桃。気を使わせてしまって…、あれ、そういえば今日、ミカンさんは」
桃「ミカンは今、実家に戻ってる」
シャミ子「そうですか、ふーん」
桃「………」
桃「(と…とうとうこの日が来てしまった…)」ドキドキドキドキ
シャミ子「桃ー、お風呂あがりましたよ?すみません、先に入っちゃって」
桃「う、ううん…いいの、いいから」ドキドキドキドキドキ
シャミ子「桃?なんか、顔が赤くないですか?」
シャミ子「べ、別に、赤くなってないよ、おばかっ!わ、私もお風呂入ってくるから」
……
シャアア―…
シャミ子「落ち着け…落ち着くんだ、千代田桃…」
シャミ子「今夜私は…、確実に…、大人の階段を登るんだ…、シャミ子と一緒に」
>>8 ほんとだごめん
シャミ子「桃ー、お風呂あがりましたよ?すみません、先に入っちゃって」
桃「う、ううん…いいの、いいから」ドキドキドキドキドキ
シャミ子「桃?なんか、顔が赤くないですか?」
桃「べ、別に、赤くなってないよ、おばかっ!わ、私もお風呂入ってくるから」
……
シャアア―…
桃「落ち着け…落ち着くんだ、千代田桃…」
桃「今夜私は…、確実に…、大人の階段を登るんだ…、シャミ子と一緒に」
桃「わ、わたしもお風呂あがったよ、シャミ子、そ、それじゃあそろそろ寝ようか」
シャミ子「そうですね、それじゃあ私は今のソファーで寝ますから」
桃「は、はあ!?何言ってんのシャミ子っ、だめだよ、そんなの、寝室のベットで寝なよ」
シャミ子「え、けど、寝室のベットは桃が使うのでは」
桃「だめだよ、ソファーなんかで寝ても疲れが取れないよ、認めませんっ!」
シャミ子「え、いやけど、それじゃあ、桃はどこで寝るんですか!?」
桃「えっ……、いや、それは…」
桃「……」
桃「……居間のソファーで寝るけど」
居間のソファー
桃「はあ…、どうしてこんなことに」
桃「どうしてここぞという時に素直になれないんだろう、ホントはシャミ子と一緒に…」
シャミ子「あの…、ももぉー」
桃「!!??しゃ、シャミ子、どうしたのっ」
シャミ子「や、やっぱり……、そ、そのっ!桃も一緒にベットで寝ませんか…?」
桃「えっ」
シャミ子「私だけベットを使わせてもらうというのも悪いですし…、それにその…」
桃「……ん、分かった、仕方ないね、シャミ子」
シャミ子「か、勘違いするなよ魔法少女っ、け、決して…寝室で一人で寝てたらなんとなく怖くなった、とかそういうことじゃないんだからな」
桃「はいはい…わかりやすいね、シャミ子は」
桃「………」
桃「……(うわあああああああ)」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
寝室
桃「(そんな…、望んでいたこととはいえ…、まさかホントに現実のものになるとは…今夜私は、シャミ子と…)」
桃「(だ、だめだ、いろいろシミュレーションしてたのに…、緊張して頭から抜け落ちてしまって…)」ドキドキ
シャミ子「桃?どうしたんですか、そんなベットの隅でうずくまって」
桃「べ、別にっ、な、なんでもないよおバカっ」
シャミ子「…、ひょっとして、私と寝るの嫌でした?一人で居間で寝たかった、とか」
桃「!!??ち、違うったら、なんでそうなるかなっ、違うから」
シャミ子「ふーん、それならいいんですけど、まあ、それじゃあ、電気消しますね。桃」
桃「は、はいっ」
パチっ
桃「……」ドキドキドキドキ
桃「……」ドキドキドキドキ
桃「……あ、あのっ、しゃ、シャミ子っ」
桃「その、まだ起きて…」
シャミ子「すう…すう…」
桃「え……?」
シャミ子「すう…すう…、むにゃむにゃ…」
桃「……………え、あの、シャミ子、ねえっ」
シャミ子「んん…、……、ご、ごろごろにゃーちゃん…むにゃむにゃ」
桃「…………」
>桃「は、はいっ」
これは童貞
……
チュンチュン…
シャミ子「昨日は泊めってもらってありがとうございました、桃っ!この借りはまた…、あ、けど、勘違いするなよっ、魔法少女っ!昨日は貴様の寝室やお風呂を侵略し、わが拠点として…って、あれ?」
桃「………」もも~ん…
シャミ子「どうしたんですか、桃?なんだか不機嫌そうですが…ちょっと闇落ちしてません?」
桃「別に、なんでもないよ。なんでもないから。それより、雨も止んで、天気も良くなったから、今なら安全に帰れるよ」
シャミ子「そうですね、桃、ホントにありがとうございました、それじゃまた明日学校で」
桃「…………うん」
………
ミカン「たっだいまー、昨日はこっち方面、台風で雨がひどかったんじゃないの、桃? お土産買ってきたわよ、おいしい柑橘類の…ってあれ?」
桃「」じたばたじたばた
ミカン「桃?なにソファーでじたばたしてるの?」
桃「なんでもないっ、なんでもないからっ」
つまり魔法少女も童貞
吉田家
シャミ子「ただいまです…」
良子「ただいま、おねえ。昨日は雨がひどかったので、桃さんのところに泊まってたんだよね?」
良子「お泊りだなんて楽しそうっ、良も一緒に泊まりたかったっ…、ってあれ?おねえ?なんか落ち込んでる?」
シャミ子「べ、別に…落ち込んでなんかないですよ、良?」
良子「……?、ふーん」
シャミ子「………、おのれ魔法少女め。私が勇気を出して一緒に寝ることを提案したというのに…宿敵の相手が無防備な状態で一緒に寝てるというのに…、何もしてこないとは…どうなっているんですか…?」ぶつぶつ
良子「おねえ?今度はちょっと、怒ってる?」
シャミ子「べ、別になんでもないですからっ、良には、まだほんのちょっと早いからっ」
良子「何がっ!?」
おわり
誘い受けまぞくかわいい