リコ「そういうことやからシャミ子はん家に泊めてくれへん?」
店長「リコ君!言い方!もっと誠意をもってお願いしよう!」
リコ「見ての通り一階がかなり浸水して床を取り換えるまで寝起きする場所ないんよ」
店長「優子君の家でなくてもいいんだ、どこかいい場所を知らないだろうか。この通り」土下座
シャミ子「この街のボスとして見過ごすわけにはいきません!私からおかーさんに頼んでみます!」
リコ「そう言ってくれると思うてウチらの食材全部シャミ子はんちの冷蔵庫に移しといたわ~」
店長「だからリコ君そういうところだよ!?」
清子「あらあら、今夜はパーティですね~」
店長「奥さん、僕からもお願いです。数日、いや、一晩だけでいいので泊めてはもらえないでしょうか」DOGEZA
清子「これだけの食材を使い切るには人数が必要ですからね~しばらくは居てもらわないと困りますよ~」
店長「ありがとう、ありがとう」
リコ「ウチのおかげやでマスター」
店長「リコ君はちょっと黙ってようか」
ガチャッ
桃「ちょっと待とうか」
桃「シャミ子、少し考えよう」
シャミ子「へ?何を考えるんですか?」
桃「3人川の字で寝ていたところにリリスさんが増えて結構窮屈になったのにさらに2人追加したらどうなるかな?」
シャミ子「川に棒を三つ足すから……田んぼの田ですか?」
リコ「ウチは狐の姿に戻れば小さいしそんなに場所取らんよ?」
店長「僕もそこまで場所は取らないよ」
シャミ子「では川に棒1個と短い棒2個……分かりました!羊です!答えは羊ですね!私の角にかけてるんですね」
桃「おばか!マッチ棒パズルの問題出してるんじゃないの。単純に狭いでしょうって話」
シャミ子「でも…二人とも行く当てがなくて可哀そうです」
リコ「じゃあ桃はんがウチらの寝床を用意してくれればええんとちがう?私あそこ好きやし」
桃「あ、それは却下、あそこはメタ子の寝床だから。ミカンの家でお願いします」
ミカン「ウチもウガルルがいるから一杯一杯よ!」
ミカン「何か騒がしいと思って来てみたらそういうことになってたのね…」
シャミ子「ミカンさん何かいい解決方法はないでしょうか?」
ミカン「そうね…シャミ子の家は人数過多、桃の家にリコさんは置けない…あっ!」
桃「いい案を思いついたの?」
ミカン「リコさんと店長さんをシャミ子の家に泊めて、その間シャミ子が桃の家で暮らせばいいんじゃないかしら?」
桃「名案!採用!」
シャミ子「???あれ?私が家を追い出されるパターンですか?」
桃「シャミ子、街のボスとして立派だと思う」
良子「自らを犠牲にして場所を提供するなんてなかなかできることじゃない。お姉かっこいい」
シャミ子「と、当然です。私はこの街のボスですから!」
シャミ子「ということで来ましたが…桃の家で暮らすと言ってもお隣さんでいつも来てますし」
桃「違うよ、全然違う。遊びに来るのと一緒に暮らすのとは全然違うから」ドキドキ
シャミ子「うーん、そうでしょうか?まあ、不束者ですがしばらくよろしくお願いします」
桃「は、はい、こちらこそよろしくお願いします」ドキドキ
メタ子「時は来た」
シャミ子「そろそろ夕飯の支度をする時間なんですがしばらくはリコさんが作ってくれるそうで」
桃「私はシャミ子の手料理が食べたいけどな///」
シャミ子「もんも///」
メタ子「時!来てるぞ!」
シャミ子「ではリコさんにバレないうちにさっと作って食べちゃいましょう。うどんでいいですか?」
桃「うん、シャミ子の作るうどん好き」
ガチャッ
リコ「熱々なところ悪いけどウチの今日のご飯も麺類やから気ぃ付けてな~」
ガチャッ
桃「……」
シャミ子「うどんは止めときましょうか。それと壁が薄くて隣に丸聞こえだったの忘れてました…」
桃「せっかくシャミ子と一緒なのにリコさんやリリスさんに監視されてると思うと…闇落ちしそう」
シャミ子「大丈夫ですか桃!?」
ヒョコッ
小倉「大丈夫だよシャミ子ちゃん。いざというときは私特性の薬があるから」
桃「そうだった天井裏にも筒抜けだった……」
シャミ子「ということですが大丈夫ですか?薬使いますか?」
桃「……大丈夫じゃない。実家に帰らせてもらいます」ガタッ
ガチャッ タッタッタッ
シャミ子「実家!?ちょっと待ってください桃ぉ!」
小倉「あー、もうちょっと見ていたかったけどなー」
桃ハウス
桃「なんでついてきたのかな?シャミ子」
シャミ子「当たり前です!私はしばらく桃と暮らすんですから!」
桃「それは部屋が足りないだけで…しばらくあの部屋に住めばいいだけじゃない。なにも私についてこなくても」
シャミ子「嫌です!桃が心配なんです!」
桃「えっ///」トゥンク
シャミ子「今更私抜きで桃が一人暮らしなんてできるとは思えません!」
桃「シャミ子///」
シャミ子「ボ、ボスとして配下の管理はキチンとおこなわなければ///」
桃「そっか///」
メタ子「来てるぞ!時!!」
シャミ子「それにしてもこの家でしばらく暮らせるだなんて夢のようです!」
桃「そうかな?ただ広いだけだよ?」
シャミ子「何を言ってるんですか!こんなに広くて綺麗でいい匂いのする家ずっと住んでいたいくらいですよ」
桃「じゃあ……ずっと住む?」
シャミ子「へ?」
桃「ウチに永久就職したらってこと///」
シャミ子「??それって…」
桃「っ///」
シャミ子「魔法少女の軍門に下り、桃の配下として永久に働けってことですか!?何を言ってるんですか!」
桃「はぁ…………ホント何を言ってるんだろうね」
シャミ子「そうじゃなくて永久就職に着くのは桃の方です!そしてこの家を私に献上するのです!」
桃「ッ!!うん!する!シャミ子に永久就職する!」
シャミ子「えっ!?本当にいいんですか!?」
桃「子供は何人作ろうか?まだ早いかな?いやでもミカンももう子供いるし…」
シャミ子「えっ?何言ってるんですか?なんか桃、目が怖いです…」
桃「アパートではできなかったけどここなら誰の目も気にせずできるよ!」ガシッ
ドサッ
シャミ子「何ができるんですか!何で私ソファに押し倒されたんですか!?き、ききかんりー!」
桃「ここまで誘っておいて我慢できるわけないよね!いただきます!」
頑張れ桃さん! 目は気にしなくても大丈夫だが小倉さんの耳には盗聴器越しに届いているぞ!
おつ
桃ちゃんは耳が弱点です
息をフゥーってしたりなめてあげればイチコロです
このごちゃごちゃ詰め込んだテンポの良さはまさにまちカドまぞく