勇者「すいません」
中年「あー?」ボリボリ
勇者「あなたが伝説の風使いですね?」
中年「あー、そんな風に呼ばれたこともあったっけな」
中年「今じゃ痛風持ちだけどよ。で、お前さんは?」
勇者「申し遅れました、勇者です」
中年「勇者……国お抱えの戦士かい。俺になんか用か?」
勇者「およそ20年前、あなたが退治した“大悪魔”が復活を果たしまして」
中年「あー……倒し切れてなかったのか」ボリボリ
勇者「このたび私が討伐を命じられたのですが、ぜひ協力をお願いしたく、参上しました」
中年「いいよいいよ。手伝ってやる」
勇者「ホントですか! ありがとうございます!」
中年「なぁに、お安いご用よ」
勇者「……」
勇者(見れば見るほど、ただのおっさんだが……)
勇者(噂通りの場所に住んでたし、本人も否定しないし、この人が伝説の風使いなんだろう)
勇者(頼もしい助っ人を得られてよかった!)
中年「んじゃ、ボチボチ行くとしますかっと……」
勇者「はい」
中年「う゛!?」
中年「ぐあああああああっ……!」
勇者「ど、どうしました!?」
中年「痛風だ! 痛風の発作がァ!」
勇者「こんな時に!?」
中年「足……どうなってる?」
勇者「親指の付け根が赤くなってます」
中年「あー、やっぱり」
勇者「揉んだ方がいいですか? それとも魔法で……」
中年「痛風発作にマッサージは逆効果なんだ。とりあえず、冷やしてくれると助かる」
勇者「分かりました」
勇者(ったく、とんだ足止め食っちゃったよ)
中年「おー、いてて……」
勇者「俺もよく知らないですけど、痛風って足が痛くなる病気ですよね?」
勇者「伝説といわれたあなたが、ここまで痛がるほどのものなんですか?」
中年「おーおー、お前さんずいぶん痛風を甘く見てるようだな」
中年「ここはいっちょ、軽くレクチャーしてやろうかい」
勇者「え……」
勇者(余計なこと言わなきゃよかった……!)
中年「痛風の原因は尿酸だ」
勇者「尿酸?」
中年「老廃物の一種でよ、プリン体っつうのが分解されてできる物質だ」
中年「血液中に溶け込んでる尿酸が量が増えてくると、そいつは結晶になって関節に溜まる」
中年「この結晶を、異物と見なした白血球が攻撃すると激痛が生じる。こいつが痛風だ」
勇者「なるほど。それで、原因は?」
中年「色々あるが、飲酒、肉食、肥満が尿酸値を上げる主な原因だな」
勇者(ようするに、不摂生が原因と)
勇者「尿酸が原因なんですよね? だったら尿酸の値を下げれば……」
中年「ああ、下げる方法はある」
中年「生活習慣を改善して、薬を服用したり、水をたくさん飲んだり、運動して痩せたり……」
中年「ただし、激しい運動はダメだ。かえって尿酸値を上げちまう」
勇者「とにかく、それをやっていけば治ると」
中年「完治は難しい。痛風は再発することも多く、一生の付き合いだ」
中年「気分を紛らわすにゃ、酒でも飲むしかねえ」グビグビ
勇者「飲酒が原因っていってるそばからそれですか! 治す気ないでしょ!」
一回それで休んでた
……
勇者「どうです、落ちつきました?」
中年「なんとかな」
中年「んじゃ、行くか! 悪魔退治へ!」
勇者「頼むから、酒は飲まないで下さいよ」
悪魔の山――
勇者「この山です」
中年「おーおー、どす黒い気が渦巻いてるねえ」
勇者「大悪魔は頂上に陣取り、魔物を生み出したり、近隣の人々に危害を加えてるんです」
中年「なるほどねえ……」
勇者(いつになく真剣な表情……こういうところはさすが、伝説の風使い!)
中年「ふんっ!」ブッ
中年「やーっと屁が出た」
勇者(最悪の風を出しやがった! くさっ!)
勇者「さっそく登りましょう」
中年「おう」
ザッザッ…
中年「あのさ……」
勇者「なんです?」
中年「ちょっと休憩しねえか?」
勇者「早い! まだ登り始めたばかりですよ!?」
中年「いいからいいから。焦ってもろくなことねえって」
ザッザッ…
中年「おーい、休憩しよう」
勇者「さっきから休憩ばかりじゃないですか……」
中年「しょうがねえだろう。腰が痛くってさ……足もまだ全快じゃねえし……」
勇者「じゃあ、10分だけですよ」
中年「優しいねえ。さっすが勇者!」
勇者(こんなんじゃ頂上にたどり着くのはいつになるやら……)
植物「ギシャアアアアッ!」
勇者「人食い植物だ!」
勇者(大悪魔め、やはり山の植物を魔物化してたか!)
勇者「風で援護をお願いします!」
中年「あいたたた……また痛風が……」
勇者「こんな時に!」
勇者「俺一人で戦うしかない!」
ザシュッ! ズバッ! ザンッ!
勇者「険しい崖だ……」
勇者(だけど、風使いさんなら風でひとっ飛びすることができるはず……)
勇者「風使いさん、風で我々を上まで運ぶことってできませんか?」
中年「腰が痛くて……とても無理だ」
勇者「腰が痛いと風使えないんですか!?」
中年「申し訳ないんだけどさ、俺をおぶって上まで登ってくれねえか」
勇者「マジですか……」
勇者(こんなとこに置いてくわけにもいかないし、登るしかない!)
ガシッ ガシッ ガシッ ガシッ
勇者「くっ……! くっ……!」
中年「悪いねえ……」
勇者「はぁっ、はぁっ、登り切った……」
中年「いやー、若いってのはすごいねえ。大したもんだ!」
勇者「……」
中年「おーい、そろそろ日が暮れるぜ。夜の山は危険だぞ」
勇者「そうですね……今日のところはこれぐらいにしましょう」
勇者(予定では今日のうちにもっと進むはずだったのに……まぁ、仕方ない)
勇者「痛風はどうですか?」
中年「今はとりあえず痛くねえよ」
勇者「それはよかった」
中年「調子がいいし、ここらで酒でも……」
勇者「やめて下さい!」
翌日――
ドドドドドドド…
勇者「川だ……流れが速い」
勇者「これ泳げます?」
中年「無理!」
勇者「返事も早い!」
勇者「ふぅ……仕方ない、あなたをおぶって泳ぐしかなさそうですね」
中年「へへへ、悪いな」
ザブザブザブ…
勇者「ふう、ふう、ふう」
勇者(ぐっ……人を抱えてると、こんなに違うのか!)
勇者「くおおおおおおっ!」バシャバシャバシャ
中年「おいおい、水がかかるよ。もっと静かに泳いでくれないと」
勇者「ワガママいうな!」
ザバァッ!
勇者「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
中年「おおー、泳ぎ切った。お前さん、魚の生まれ変わりなんじゃねえか」
勇者「だとしたら、鮭ですかね?」
中年「よっしゃ、酒飲むか!」
勇者「飲むんじゃねえ!」
魔獣「ガルルルルルル……!」
勇者「魔獣だ!」
中年「……」
勇者(さすがにこいつは一人ではつらい……援護してくれないかな……)チラッ
中年「……」サッ
ビュオオオッ!
勇者(風が吹いてきた! やっと風使いさんの実力を見られる!)
中年「いだだだだだ!」
中年「この強風で、痛風が……あいたたたたたた!」
中年「“風が吹くだけで痛い”とはよくいったもんだ……!」
勇者「ただの風だったのかよ!」
魔獣「ガァァァァッ!」
勇者(ああもう、あの人はほっといて一人で戦うしかない!)
勇者「でやぁっ! たあっ!」
ザシュッ! ズバッ! ドシュッ!
魔獣「グオオッ……!」ズズン…
勇者「ふぅー……ふぅー……」ボロッ…
勇者「なんとか……倒せた……」
中年「へへ……お互いボロボロだな……」
勇者「あんたはただ痛風でのたうち回ってただけでしょうが!」
勇者(やっと分かった……このおっさん、ただの役立たずだ!)
勇者「今日はここで寝ましょう」
中年「ほーい」
勇者「明日はいよいよ頂上にたどり着きます。大悪魔との決戦です」
中年「厳しい旅路だったねえ」
勇者「あんた何もしてないでしょうが!」
中年「いやいや、ちゃんと引っぱってただろうが」
勇者「何を?」
中年「お前さんの足を」
勇者「……」ギロッ
中年「じょ、冗談だよ、冗談。怒っちゃやーよ」
勇者「あなたにはなにも期待してません。なんなら今から引き返してもいいですよ」
中年「冗談じゃねえ! こんなとこ一人で引き返したら死んじまう!」
勇者「でしょうね。だからせめて、邪魔にならないようにしてて下さいよ」
中年「いやー、ハハハ。面倒ばかりかけちゃってごめんな」
勇者「自覚があるならまだいいです」
中年「まぁ、せっかくだし、ここらでなぜ俺が痛風になっちまったかを教えてやろう」
勇者「え?」
勇者(どうせみんなにチヤホヤされて不摂生しちゃったんだろう……)
中年「かつて、大悪魔を倒した俺だったが――」
中年「称賛された一方で、“妖術使い”と俺を恐れる声も大きかったんだ」
勇者「そうなんですか?」
中年「ああ、当時はまだ術に対する偏見も強かったしな」
中年「今思うと俺を妬む奴らの工作だったのかもしれんが、俺が謀反を企ててるとかそういう噂まで流れ始めた」
勇者「え……!」
中年「ある日、俺はその噂を真に受けた連中の襲撃を受けちまってよ」
中年「返り討ちにしたはいいが、結局それでさらに恐れられる結果になってしまい」
中年「うまく弁解することもできず、俺に居場所はなくなり、逃げるように人里から離れた……」
勇者「……」
中年「寂しさと悔しさで、俺は酒びたりの日々を送った」
中年「仲間も友達もいねえ俺にただ一つ残ったのは、この痛風だけ……」
中年「英雄になるってのはこういうことだ。称賛を浴びると同時に、敵も増える」
中年「お前さんも今まさに、俺と同じ道を歩もうとしてる」
中年「ひょっとすると、大悪魔を倒しても、お前さんを待ってるのは痛風だけかもしれねえぞ?」
中年「お前さんにその覚悟があるかな?」
勇者「……」
勇者「分かりません」
中年「へ?」
勇者「正直いって、そんな先のことまで考えてませんでしたから……」
中年「だろうな」
中年「不安にさせるようなこといって悪かった。今の話は忘れてくれ」
中年「別になにもお前さんの戦意をくじくつもりはなかったんだ」
勇者「分かってます。ただ……一つだけ言わせて下さい」
中年「?」
勇者「友達がいないんなら……これからは俺が友達になりますよ」
中年「ハァ?」
勇者「これなら寂しくないでしょう?」
中年「ぷっ……アッハッハッハッハ!」
中年「お前さん、まだ十代かそこらだろ? 俺との年の差いくつあると思ってんだ」
勇者「友達に年齢は関係ないでしょう」
中年「お前さんも変わった男だ……」
勇者「でなきゃ、勇者なんてやってませんよ」
中年「ちげえねえや」
勇者「おかげで、これでホッとしましたよ!」
中年「なにが?」
勇者「俺があなたみたいに迫害されても、あなたって友達がいるんですから!」
勇者「気楽に大悪魔を倒せます!」
中年「ハッハッハ、お前さん……気に入ったぜ!」
勇者(この人にも……やっぱり俺では計り知れぬ苦労があったんだな……)
勇者(明日は必ず大悪魔を倒してみせる! この人のためにも……)
ヒュゥゥゥゥゥ…
大悪魔「フハハハハ……来たか、勇者よ」
勇者「大悪魔、今日がお前の命日だ!」
大悪魔「かつては風使いとやらに不覚を取ったが、今度はそうはいかん」
大悪魔「貴様を返り討ちにし、貴様らの王国を悪魔の楽園と変えてくれよう!」
勇者「そうはいかない!」チャキッ
勇者「下がってて下さい……こいつは俺が倒します」
中年「おう」
勇者「行くぞッ!」ダッ
大悪魔「貴様は勇者に任命されたばかりと聞く……」
大悪魔「いかに強くとも、未熟な勇者など恐れるに足らず!」シュバァッ
ガキンッ!
大悪魔「この攻撃を防いだだと!?」
勇者(今のは……登山前の俺だったら防げなかったかもしれない)
勇者(まさか、風使いさんは俺に経験を積ませるためにわざと……?)
勇者(いや、余計なことは考えず攻めろ!)
勇者「だああっ! ――せやっ!」
ズバッ! ザンッ!
勇者「はあっ!」
ザシュッ!
大悪魔「ぐ、ぬうぅ……!」
勇者(いける! いけるぞ! このまま一気に押し込めば――)
中年「おいっ、あまり深入りすんな!」
勇者「え?」
大悪魔「……」ニヤッ
大悪魔「カアアッ!」
ボウッ!
勇者「ぐああああっ……!」ドサッ…
勇者「う、ぐ……不覚……!」
大悪魔「まだまだ未熟よ……私の演技に気づかぬとは……」
大悪魔「だが、未熟なうちに戦えたのは私にとって幸運だった。トドメを刺してやろう!」
中年「ちょーっと待った」
大悪魔「む?」
中年「こっからは俺が相手すんぜ、大悪魔ちゃん」
勇者「風使いさん……」
中年「お前さんはよくやった。期待以上のダメージを与えてくれた。後は任せろ」
大悪魔「風使い? 貴様まさか、あの“風使い”か!?」
大悪魔「フハハハハハ、よくもまあこの20年で変わるものだ!」
大悪魔「かつての面影は全くないな! 見た目はもちろん、魔力もなァ! とんだ出涸らしだ!」
中年「ああ……やさぐれて酒ばっか飲んでたからな」
勇者「ぐ……! やっぱり俺が……!」
中年「だが、お前さんのおかげで力を温存できた」
中年「ほんの少しの間なら、俺は今でも“風使い”だ!」
大悪魔「なに……!?」
ビュオオオオオ……
勇者「風が……!」
勇者(明らかに自然の風とは違う!)
風使い「行くぜ……大悪魔!」
勇者「!?」
中年「旋風!」
ビュゴオオオオオオオオオッ!!!
大悪魔「ぐおおおおおおっ……!」
大悪魔「この風のキレ……! あの頃と同じ……!」
勇者(さっき一瞬、全盛期の風使いさんが……!? これがこの人の実力……!)
大悪魔「ぐ、ぐぐ……この程度……!」ミシミシ…
中年「じゃあ今度は、かつてお前さんを仕留めた術でいってみようか」
こういうの好き
中年「大旋風!」
ゴォワァァァァァァァァッ!!!
大悪魔「ぐがああああああああっ……!」メキメキメキ…
勇者「いける! 効いてる! 倒せる!」
中年「いやダメだ……この技じゃ倒し切れねえ……。現に復活されちまってるしな」
中年「だからこそ、この日のために開発した……コイツを使うッ!」
中年「極・大・旋・風!!!」
ギュワオオオオオオオオオオオオッ!!!
大悪魔「ぐあああああああああああああっ!!!」
勇者「す、すごい……! 巨大な竜巻が荒れ狂って……」
勇者(風使いさんは酒ばかり飲んでたわけじゃなかった……)
勇者(ちゃんともしもの時の訓練もしていたんだ!)
中年「これで……決める……!」
大悪魔「ぐ、ぐぐぐ……ぐっ……ぐふふっ……ふふっ……」
中年「なんだと……!?」
大悪魔「この術、私を倒すまでには至らん……!」
中年「つ、強がりを……ごふっ!」ゲボッ
大悪魔「ククク、相当体力を削っている術と見た! もはやそう長く持つまい!」
大悪魔「この技が終わった時が……貴様の最期だァ!」
中年(うぐ、ぐ……やっぱ堕落してた奴が勝てるほど、世の中甘くねえか……)
中年(もう、風を呼べ、ねえ……)
中年「ちく、しょう……」ドサッ…
大悪魔「ハァ、ハァ、ハァ……力尽きたか! では予告通り――」
勇者「ああ、予告通り……だな」
大悪魔「!?」
勇者「たしかにあの技が終わった時が……お前の最期だったなァ!」
大悪魔(こいつ!? 風で宙に浮き上がって――)
勇者「でやぁぁぁぁぁっ!!!」
ザンッ!
大悪魔「が……!」
大悪魔「人間……如きにィ……ぐはぁぁぁ……!」ジュワァァァァァ…
勇者「悪魔が……消えた……」
中年「真っ二つになっちまったら……さすがの奴ももう復活できねえだろ」
中年「かっこよく倒すつもりが、お前さんにケツ拭いてもらっちまったな」
勇者「いえ……あの大技で弱ってなきゃ、俺の剣で大悪魔を切り裂くことはできなかったでしょう」
勇者「俺たち二人の……勝利ですよ」
中年「勝利のファンファーレでも欲しいとこだな」ブッ!
中年「おっと、屁が出た」
勇者「嫌なファンファーレすぎますよ!」
勇者「大悪魔を倒したら、山に漂ってた嫌な空気もなくなりましたね」
中年「なにもかも元通りってやつだ」
勇者「さて、山を下りましょうか」
中年「いでででで……ホッとしたら痛風の発作が……」
勇者「置いていきますよ」
中年「おいおい、待ってくれよ……マジなんだって……」
…………
……
王「勇者よ、よくぞ大悪魔を倒してくれた。これでこの王国は救われた」
勇者「当然の務めを果たしたまでです」
王「かつて、大悪魔を倒した風使いは、皆に恐れられ、世を捨ててしまったが……」
王「おぬしにはそのような事は起こらぬと、余の名誉に誓って約束しよう」
勇者「……」
勇者「ありがとうございます、陛下」
ワイワイ……
市民A「勇者様、どこに行かれるんですか?」
市民B「これからまた祝賀会を開くところでしたのに!」
勇者「ちょっと……友達のところにね」
市民A「友達?」
市民B「なら我々も一緒に!」
勇者「いや、すまないけど一人の方がいいんだ」
勇者「風使いさん!」
中年「おう、お前さんか」
勇者「水と野菜をたくさん持ってきましたよ。どうぞ」
中年「こりゃありがてえ」
勇者「酒は……飲んでないでしょうね?」
中年「ああ、お前さんと奴を退治して、真面目に痛風を克服しようって気になったからな」
中年「上手く付き合っていけるよう頑張るさ」
勇者「ところで、よかったんですか? 本当に名誉回復しなくて……」
中年「ああ、元々チヤホヤされるのは柄じゃねえしな。このまま気楽に暮らすさ」
中年「今の俺にゃ、お前さんってダチがいる。それで十分さ」
勇者「これからもちょくちょく通わせてもらいますよ」
勇者と痛風持ち風使いの親交は、生涯続いたという――
おわり
乙!
引用元: https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1608552043/