久々に会った友人「ハサウェイって知ってる？」

俺「(うわ…勧誘かよ来るんじゃなかった…)聞いたことはあるかな…？」

友人「わーやっぱり！俺くんなら知ってると思ったよ！」

俺「(帰りてぇ…)いや名前知ってるだけで、別にそんな詳しいわけじゃ」

友人「そうなの？高校の時からこういうの詳しかったじゃん！」

俺「そ、そうだったかな？」

友人「違ったっけ？私は最近知ったんだけど～、とりあえず基本的な所から説明するね！」

俺「う、うん(話だけ聞いたら帰ろ…)」

俺「うん(適当に聞き流そう…)」

友人「まずブライトがね」

俺「あぁそれは知ってるよ(出たよ定番の洗剤トーク…)」

友人「やっぱ知ってるじゃんｗで、その子なわけ」

俺「子ね…(子会員になれってわけか)」

友人「もちろんミライも忘れちゃいけないよね」

俺「未来ねえ(そりゃキミは勧誘しないと未来ないよね)」

友人「そしたら宇宙(ウエ)に上がるんだよ！」

俺「上ねえ(この手の商法は上が儲かるように出来てるからな)」

友人「でもそこでクェスが～」

俺「あーそうだね（クラスがあるのね）」

友人「それで今度の閃光に繋がるんだよね！」

俺「で、その選考の話を俺にしてどうするんだ？(まさか選考に連れて行かれるんじゃないよな)」

友人「もー鈍いなあ！俺くんも閃光に行かない？ってことだよ！」

俺「うーん(やっぱりかぁ…上手く断らないと…)」

友人「えー行こうよー！俺くんこういうの好きでしょ？高校の頃、水(の星へ愛をこめて)の話とかしてたじゃん！」

俺「水の話何てしたっけ？(これが噂に聞く浄水器販売か)」

友人「私も最近まで水とか全然興味なかったんだけどさ、やっぱ一度知ったら良さが分かるよ～！」

俺「ふーん、そうなんだ(こいつ何十万円もする浄水器買ったのかよ)」

友人「ね！だから一緒に閃光行こうよ！」

俺「うーん、それっていつなの？(取りあえず聞いてみよ)」

友人「まだ知らないふりするの～？俺くんも知ってるでしょ？7月だよ！」

俺「7月？ずいぶん先だね」

友人「それはまぁそんなすぐに準備できるモノでもないでしょ？」

俺「そういうものなの？」

友人「そうだよ～！私は最近入ったばかりだからそうでもないけど、昔からの人はずっと待ってた閃光だからね！」

俺「へーそこまで言うなら（そんなに大規模なのか、入る気はないけちょっと興味出てきたな）」

友人「本当！？じゃあまた近くなったら連絡するね！」

俺「でもあんまり期待するなよ？」

友人「分かってるって！俺くんがこういうの好きなのは知ってるから！」

俺「だから別に好きじゃないって…（俺ってそういうイメージだったのか？）」

友人「俺くんは隠してるつもりだったかも知れないけど、教室でマルチの話とかしてるの聞こえてたよ～ｗ」

俺「えっ…（こいつ自分からマルチって言いやがった）」

友人「私はマルチの方はあんまり詳しくないけど大きなくくりでは同じジャンルじゃん？」

俺「確かにそうだけど…(マルチじゃないって言いながらも似たようなモノって自覚はあるんだな…)」

友人「とにかく、また連絡するから！」

俺「分かったよ」

友人「ここの支払いは私がしとくから！一緒に閃光行くの楽しみにしてるね！」

俺「あ、おい、まだ行くって決めたわけじゃ…」

俺「行っちゃった…」

当日

俺「結局来てしまった…」

俺「待ち合わせ場所はここのはず」

友人「あ、俺くん！こっち～！」

俺「待った？」

友人「全然待ってないよー、じゃ行こっか」

俺「どこ行く？」

友人「そこの映画館だよ？予約してあるから入ろう」

俺「映画？何見るの？」

友人「だから閃光だって」

俺「？(映画の感想で評価でもされるのかな)」

友人「楽しみだね～」

ー映画鑑賞後ー

友人「面白かったねー！」

俺「そうだな(なんでガンダムの映画見たんだ？)」

友人「じゃあご飯食べながら映画の感想語ろうか」

俺「良いけど…(勧誘はどうなったんだ？まずは仲良くなる作戦か？)」

友人「実はお店も予約してあるんだ！」

なんか店

友人「あそこでハサウェイが～で～だよね～」

俺「だよなーやっぱはさうぇ…(ハサウェイ…？)」

友人「どうしたの？」

俺「いや、何でもない(もしかして…俺とんでもない勘違いをしていたんじゃ…)」

友人「アナザーも良いけどやっぱ宇宙世紀が良いよねー」

俺「そ、そうだな(いやでもまだ分からない、確認してみないと)」

友人「俺くんと一緒に閃光行けて本当に良かったよー」

俺「俺も楽しかったよ、ところで話は変わるんだけどさ…(俺の勘違いであってくれっ！)」

友人「ん？なぁに？」

俺「ア〇ウェイって知ってる？」

完