シャミ子「今日のご飯は何がいいですかぁ~?桃ちゃんが好きなもの教えてくださぁ~い♡」
桃「いきなりどうしちゃったのかなシャミ子」
桃「変なのはいつもの事だけど、今日は特別変だよ」
シャミ子「効果ゼロっ!?…というかいつも変とはどういうことですか!」ポガ-
桃「ごめんシャミ子、少し動揺してて」
桃「説明してもらえるかな?」
シャミ子「ククク…よく聞け魔法少女よ」
シャミ子「これはごせんぞと一緒に立てた魔法少女を堕落させる計画」
シャミ子「押してダメなら引いてみろ!甘やかしまぞく作戦なのだ!」
桃「やっぱりリリスさんか、シャミ子にしては少し捻りすぎだと思ってたよ」
シャミ子「ぐぬぬ、てっきりこの作戦で桃はにゃんこみたいに無力な存在になると思ったのに」
シャミ子「これで勝ったと……」
桃「待って」
桃「私は魔族らしい知恵を使った有用な作戦だと思う、人体には無害だし、私で練習してみたらどうかな?」
シャミ子「へ?いいんですか?」
桃「シャミ子はどちらかというと力で戦うよりもそういう精神的な攻撃で攻める方が向いているよね」
桃「シャミ子にとっても戦いのシミュレーションができる、そして私もシャミ子の特訓に付き合うことができる」
桃「悪い話じゃないよね」
シャミ子「桃…」
シャミ子「ククク、敵に塩を送ったことを後悔させてやるぞ!」
ーーーーー1時間後
桃「桃ね!!頑張ったんだよ!!」
桃「一人で頑張って毎日魔法少女として鍛錬してるの!!」スリスリ
シャミ子「そっかぁ~、桃ちゃんは偉いですね~」ナデナデ
シャミ子「そろそろお姉ちゃんご飯作りたいからどいてくれますか?」ニコッ
桃「いやだ!!!シャミ子お姉ちゃんから離れたくない!!どこにもいかないで!!!!」グスッ
シャミ子「もう、桃ちゃんは甘えん坊ですね~♡」
シャミ子(まずい事になりましたごせんぞ!)
シャミ子(筋肉闇魔法少女の桃がもうでろんでろんです!)
リリス(でかしたぞシャミ子!ついに魔法少女を堕としたな!)
シャミ子(効果がありすぎるのも困ります!これは本当にただの練習のつもりだったので、桃がこの状態では…)
リリス(ククク、結果オーライではないかシャミ子よ)
リリス(日頃の恨み……もとい、このチャンスを使って桃を手なづけてしまえばよいではないか)
桃「シャミ子お姉ちゃん………♡」スリスリ
シャミ子「…………」ドキドキ
桃「桃ね、シャミ子お姉ちゃんの事がずっと好きだったんだよ」
桃「魔族なのにすごく優しくて、いつも頑張ってて、宿敵のはずの桃とも仲良くしてくれて」
桃「シャミ子お姉ちゃんが私を探してくれた時は凄く嬉しかった!」
桃「眷属になれって言われた時は少しだけビックリして断っちゃったけど、今は違うの!」
桃「シャミ子お姉ちゃんが望むなら眷属になるよ!呪いを解くために血だっていっぱいわけてあげる!」
桃「シャミ子お姉ちゃんが望む事が私の望む事だから!シャミ子お姉ちゃんの願いが私の願いだから!」
桃「シャミ子お姉ちゃんの言うことならなんでも聞く!!!!!!」ガシッ
シャミ子「桃ちゃ………も、桃っ?」
桃「だからシャミ子お姉ちゃん!代わりにどこにも行かないでね?私の、私だけのシャミ子お姉ちゃんでいてね?ずっとずっとだよ?」ググッ
シャミ子「桃っ!練習ちゅうし!やめです!」
桃「やめる…?」
桃「シャミ子お姉ちゃん、桃のお姉ちゃんやめちゃうの?」ウルッ
リリス(……いかん桃は無意識の内に催眠にかかっている)
シャミ子(桃の今の状態が普通じゃないことはわかります、こうなったら…)
シャミ子「危機管理ーっ!」
桃の蓋していた部分がドバッと出てきたな
ピカーッ
シャミ子「そこまでです桃!!」
シャミ子「今の桃は少しおかしいです、もうやめにしましょう!」
桃「やめる………やめる?」グスッ
桃「そっか、そういうことか」
桃「わかった、シャミ子お姉ちゃん……シャミ子は」
桃「お姉ちゃんをやめて私とそういう関係になりたいってことだよね?」
桃「だから突然そんな格好になって私を受け入れる準備をしてくれたんだね?」ハァハァ
シャミ子「い、いきなり桃の様子が!?」
リリス「いかん!!桃の抱える闇とシャミ子の包容力と夢魔としての素質がいい感じに絡み合って魔力的な催眠が発生しておる!!」
シャミ子「なんかよくわからないけどピンチって事ですね!?」
リリス「聞け魔法少女よ!今すぐ催眠を解き、戻ってくるのだ!」
リリス「このままでは精神が飲み込まれ、帰ってこられなくなるぞ!」
桃「………」ブンッ
リリス「ぬわーーーっ!!!!」ピュ-ン
シャミ子「ごせんぞおおおおーっ!」
桃「これで二人きりだね、シャミ子」
桃「シャミ子が悪いんだよ?」
桃「私の夢に侵入してそのいやらしい身体で私を洗脳したんでしょ」ハァハァ
シャミ子「そんなおそろしげな事してません!正気に戻ってください!」
桃「シャミ子が悪いんだよ……」チュッ
シャミ子「…っ」ビクッ
桃「こんな私に希望を見せるから」
桃「シャミ子が現れてから、ずっと暗闇だった私の世界に光が見えたんだ」
桃「街の平和の維持をする日々も、一人あてもなく姉を探す日々も」
桃「シャミ子に出会って全て変わったんだ」
桃「宿敵のはずのわたしにも優しくして…いつだって手を伸ばしてくれて、追いかけてくれて…」
桃「私に夢と希望を見せたのはシャミ子なんだ、シャミ子は…………シャミ子は悪くない?」
桃「そうだ、シャミ子は悪くない」
桃「シャミ子は悪くないよ」
シャミ子「桃、聞いてください」
桃「おはようシャミ子、今日は学校も休みだからガッツリ目にトレーニングをしよう」
桃「また私の夢の中に入ってきて、シャミ子はわる魔族だったのかな?」
シャミ子「桃っっ!!!!!」
桃「…っ」ビクッ
シャミ子「…見損なったぞ魔法少女よ」
桃「…シャミ子?」
シャミ子「弱い魔族にいいようにされてあっさりと堕落してしまうとはなんと情けない!!」
シャミ子「貴様それでも魔法少女か!?ご近所の犬のがもっともっと強いぞ!!」
シャミ子「このまま戦いを続けても私の勝利は明白だ!今の貴様は私の宿敵として相応しくない!!」
桃「……っ」
シャミ子「だから」
シャミ子「目を覚ましてください桃」
シャミ子「桃がそんなだったら…サクラさんが命がけで守ったこの街を誰が守るんですか」
シャミ子「私だってまだまだ弱いのに……だれが私を守ってくれるんですかっ!」グスツ
シャミ子「戻って来てください……桃」
桃ちゃんがもっと甘えまくってるところが見たいのでもうちょっと継続してください
桃「…………」
シャミ子「……実を言うと私も桃の事が好きです、大好きです」
シャミ子「桃が私を片手ダンプで救ってくれた時から」
シャミ子「桃はわ、私の王子様でした……///」
シャミ子「私の事を気遣って食べ物を分けてくれたり、ウィンナーを買っていってくれたり」
シャミ子「私の為にこっそり料理を練習してる事を知った時もその……ドキドキしました」
シャミ子「桃を追いかけたのも、桃を私の眷属にしたかったのも本当は私のワガママなんです」
シャミ子「…私は桃が欲しく欲しくてたまらないんです!!」ドキドキ
桃「……シャミ子」
シャミ子「だ、だから」
シャミ子「桃との初めてもこんな形じゃなくて、もっとちゃんとした場所でちゃんとした時に…」モジモジ
ダキッ
桃「ごめんね、シャミ子」ギュッ
シャミ子「…桃?」
桃「シャミ子の声…ちゃん届いてる」
桃「私少し、おかしくなってたみたい」
>桃「私少し、おかしくなってたみたい」
少し……? 結構の間違いでは?
シャミ子「……桃?本当に桃!?」
桃「うん、心配かけてごめん」
桃「もう大丈夫だから」
シャミ子「…ごめんなさい、ほんの練習に付き合ってもらうつもりがまさかこんなことになるなんて」
桃「いいんだ」
桃「じつは私もすこしだけ…シャミ子に甘えてみたかったりしたから」カァァァ
シャミ子「えっ」
桃「多分、シャミ子の魔力では起きている相手にはその気がないと催眠にはかからない」
桃「だから私がおかしくなったのは私のせいでもあるというか……うん、シャミ子は悪くないよ」
桃「……それに」
桃「シャミ子が私の事をそんな風に思っていてくれていたのは凄く嬉しい」ドキドキ
シャミ子「……あっ」
シャミ子「待て貴様!!どこらへんから!?どこらへんから正気に戻っていた!?」
桃「シャミ子が私に愛の告白を初めたところから」
シャミ子「~~~!!!!」
桃「…その、私との初めてを大事にしてくれてるんだ?」モジモジ
シャミ子「やっ、だ、だってそういうのはほら…もっとムードとか雰囲気とかあるじゃないですかっ!?」ドキドキ
桃「ふふ、シャミ子ってロマンチストなんだね」クスッ
シャミ子「なっっ!!!笑ったな!!魔族の貞操概念を!!!」ポコ-ッ
桃「おかしかったんじゃないよ、シャミ子らしいなって思っただけ」
桃「ねぇ、シャミ子」
桃「……その、ちゃんとした時っていうのは今じゃダメかな?」
シャミ子「……んなっ」ドキッ
桃「今日のシャミ子すごくかわいいから」
シャミ子「うぅ……卑怯ですよ」ドキドキ
シャミ子「桃は力も強いし魔力だって私より強いし、それに背だっておっきいです」
シャミ子「………もし桃に押し倒されたら、私は抵抗できませんよ…?///」
桃「………っ!!!」
桃「やっぱりシャミ子が悪いんだよ……っ」グイッ
シャミ子「…ん」
🍊「ただいまー」
頑張れシャミ子!!そういう経験をするには少し早すぎるとは思うが、大人な魔族を目指すんだ!!!
おつ
甘々桃すごくよかった
桃シャミSS増えろ