~シャミ宅~
桃「~♪🌸」ゴロンネロン
シャミ子「…おいきさま」
桃「あ、シャミ子?もうお昼ご飯できたの?🌸」
シャミ子「そうじゃない!きさま相変わらずごろんねろんくつろぎおって!宿敵の家だぞ!」ポコー!
桃「ええ…ダメなの?」
シャミ子「ダメじゃないですけど!なんか納得いかない!あとご飯はもう少しで出来るので待っててください!」
桃「わーい🌸」ゴローン
TV『あの大物女優が一般男性との交際発覚!?路上キスを目撃したという声も!』
桃「……」
桃「ねえシャミ子」
シャミ子「なんですかー?あとそろそろお皿出しといてください」トントングツグツ
桃「シャミ子ってキスしたことある?」
シャミ子「きしゅっ!?」ガシャーン
桃「シャミ子!?」
桃「だ、大丈夫!?怪我してない!?
シャミ子「だ、大丈夫です。お皿は割れちゃったけど…いきなりビックリさせないでくださいよ」
桃「ごめん…そんなに驚くとは思わなくて」
桃「で、したことあるの?」
シャミ子「まだ聞くか貴様!」
シャミ子「…まあ、無いこともない、ですけど」
桃「え゛っ゛!!??」ガシャーン
シャミ子「またお皿が!!!!」
桃「誰と!?どこで!?いつ!?何回!!??」グイグイッ
シャミ子「桃がいつになくグイグイ来る!てか危ない!お皿の破片踏んじゃうから落ち着いて!」
桃「そんなことどうでもいい!それより相手は誰なの!?」グググイッ
シャミ子「あ、相手は良です」
桃「良ちゃんと!!??」ガーン
桃「まさかの相手が妹なんて…シャミ子と良ちゃんが…姉妹で禁断の…」ブツブツ
シャミ子「…あのー、キスって言ってもおやすみのキスですよ?良が小さい頃によくやってたんです」
桃「え?あ、あぁ、そっか。そりゃそうだよね」ホッ
シャミ子「…まさか、恋人がするようなキスを想像してたんですか?」
桃「え、えぇと」
シャミ子「…ムッツリ魔法少女」
桃「なっ!!」カァァ
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シャミ子「桃ー…そろそろ機嫌なおしてください。ご飯冷めちゃいますよー」
桃「私は脳味噌桃色ムッツリ魔法少女です…」ドンヨリ
シャミ子「ああもう!さっきは言い過ぎましたって!あとこれくらいで闇堕ちしそうになるな!」
桃「ていうかシャミ子、おやすみのキスとかするんだね…意外」
シャミ子「さっきも言いましたが良が小さい頃の話ですよ?寝る前におでこにチュッてしてあげると喜ぶんです…流石に今はもうやってませんけど」
桃「そっか…なんかいいね、そういうの」
シャミ子「良は甘えんぼでしたからねー」
シャミ子「…あ」
桃「? どうしたのシャミ子?」
シャミ子「い、いえ!なんでもないです!ほら、冷めないうちにお昼食べちゃいましょう!」
桃「うん🌸」
シャミ子(…そっか。桃、もしかして…)
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桃「今日はありがとう、シャミ子」
シャミ子「クックック…桃はすっかりまぞくの手料理の虜ですね。これは本格的に眷属になる日も近いとみた」クックック…
桃「何言ってんの。眷属になって欲しいならシャミ子はもっともっと強くならいと」
桃「そうだ!なんなら今からジョギングにでも「お断りします!」
桃「くすっ、冗談だよ。それじゃまた明日」
シャミ子「はい!また明日…あ、待って!」
桃「?」
シャミ子「ちょっとしゃがんでください」
桃「え、なんで「いいから!」
桃「…?」シャガミ
シャミ子「……えいっ!」
チュッ
桃「!!!!????」
桃「なななななしししゃシャミ子!!???」
シャミ子「お、おやすみなさいのキスです!」
シャミ子「…私は、まぞくとしてはまだまだ未熟者です。だから…桜さんのコアはまだ返せそうにありません」
桃「え?」
シャミ子「私は…桜さんの代わりにはなれませんが…桜さんと過ごすはずだった桃の時間をお返しすることはできませんが…」
シャミ子「せ、せめてこれくらいは…出来るかなって…思って…」
桃「……」
桃「……おばか」
>>30
😮
😰
シャミ子が入院生活してたのは良子がお腹にいた頃だからセフセフ
桃「シャミ子が責任を感じる必要はないよ」
シャミ子「で、でもっ」
桃「姉が消えたのはシャミ子のせいじゃないでしょ。確かに姉がいなくなってからはずっと寂しかったけど…」
桃「…けどそのおかげで、私はシャミ子に出会えたから。今はもう大丈夫」
桃「でもいつか…いつかシャミ子が超強いまぞくになって、姉も帰ってこられたら…改めて皆で、今までの分を埋めるくらいの思い出を作っていきたいな」ニコッ
シャミ子「も、桃ぉ…」グスッ
シャミ子「…私、頑張ります!もっともっと頑張って、うんと強いまぞくになって…桜さんをお返しします!約束します!」
桃「くすっ、期待しているぞまぞくよ」
シャミ子「はいっ!」
桃「…………」
シャミ子「………?」
桃「な、なんか勢いで色々言っちゃったけど、冷静になると凄く恥ずかしくなってきた…」カァァァ
シャミ子「んなっ!?」
桃「ごめん、どうか今言ったことは全部忘れて。可及的速やかに忘れて」
シャミ子「わ、忘れられるか!きさまそれは無いだろう!ていうかこっちを見ろ!」ポコー
桃「ごめん!今は本当に無理!お、おやすみっ!」ダッ
シャミ子「逃げるなーっ!おやすみなさーい!!」
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桃「…はあ。なんか凄い疲れた…」トボトボ
桃「……………………」
桃「シャミ子の唇、柔らかかった…まだおでこに感触が…」カァァァ
桃「これで…勝ったと…思う…なよ…」プシュー
頑張れ桃さん!
眠れない夜を乗り越えられる魔法少女になるんだ!
おやすみ
乙