桃「ん……」
シャミ子「ほら早く!遅刻しちゃいますよ!」
桃「ん~~……あとちょっと……」
シャミ子「ダメです!今起きてください!!」
桃「う~~~~あ~~~~」
桃「だっこ」
シャミ子「ほへ?」
桃「だっこしておこして」
シャミ子「しょうがないですね……」
前から抱きかかえる
桃「ん……」
シャミ子「ほら、立ってくださーい」
桃「んん……」
桃「……シャミ子、いいにおいする」
シャミ子「あっ髪に顔うずめるな!ほら桃~~!立ってください~~!!」
杏里「腰を痛めたそーでーす」
ワロタ
桃「眠い……」スンスン
シャミ子「持たれかかりながら匂い嗅ぐのやめてください……」
桃「シャミ子……」スンスン
シャミ子「………」ハァ
シャミ子「朝ごはんできてますよ、一緒に食べましょう」
桃「うん」
桃「……美味しそう」
シャミ子「トーストとウインナー焼いただけですけど……」
桃「いただきます」
シャミ子「はい、どうぞ」
桃「………」
シャミ子「もぐもぐ」
桃「………」ジーーーッ
シャミ子「………もぐもぐ」
桃「………」ジトーーーッ
シャミ子「……はいはい、もも~口を開けてくださ~い」
桃「……ん」あーん
シャミ子「まずウインナーから食べます?」
桃「ん……」
シャミ子「ちょっと待ってくださいね」
カプッ
クチャクチャ
(咀嚼したウインナーを、そのまま桃の口に流し込む)
シャミ子「ん……」
桃「……」
シャミ子「ぷはっ」
シャミ子「もも、飲み込めますか?」
桃「………」ごくん
桃「うん、おいしい」
シャミ子「ご飯も食べたし、支度しましょう」
桃「うん……」
シャミ子「えっと今日は国語と数学と体育と……あっ桃、体操着とお弁当ここ入れときますね」
桃「うん、ありがとう」
シャミ子「じゃあ早く着替えて行きましょう」
桃「……ん……」
シャミ子「……どうしました?もも」
桃「……今日は一緒に家でごろごろしてない?」
シャミ子「またですか!?ダメです!私たちは高校生なんだから、学校には行かないと……」
桃「でもシャミ子の使命はボスとしてこの街を守ることでしょ?学校なんて行く意味なくない?」
シャミ子「それはそれ!これはこれ!いいから行きますよ!ほら、ばんざーい」
桃「え~……」
シャミ子「ぐぬぬ……背が高いから脱がせづらいっ」
桃「がんばって」
シャミ子「応援するくらいなら自分で脱いでください!!ふんぬらば~~!」
シャミ子「えいっ!……はあはあ。お腹触っていいですか?」
桃「うん」
シャミ子「えへへ。では……」サスサス
桃「……いつまで触ってるのかな」
シャミ子「あっごめんなさい急がなきゃですよね。はい腕通してくださーい」
桃「………」
シャミ子「下も脱がせますよー」
桃「………」
シャミ子「……桃のパンツっていいにおいがしますよね。フローラル系の……」
桃「いまはその話いいから」
シャミ子「やっと着替えが終わりました~」
桃「………」
シャミ子「ってもうこんな時間……急がないと遅刻しちゃいます。行きますよ」
桃「うん……」
シャミ子「……」
桃「……」
シャミ子「……ほら、捕まってくださーい、いち、にで立ちましょう。せーのっ、いち、に!」
桃「……うー」
シャミ子「はい、立てました!えらい、えらいです!桃!」
桃「ん……」
桃「ん……」
シャミ子「……?どうしました?行きますよ?」
桃「おぶって?」
シャミ子「……一応聞きますけど、なんでですか?」
桃「いいトレーニングになるよ」
シャミ子「はあ……まあいいですよ。桃軽いですし。」
桃「わあい」
桃「シャミ子……んう……」スンスン
シャミ子「匂いを嗅がないでください~」
桃「シャミ子……」スンスン
シャミ子「………」
シャミ子「にへへ、まあいいんですけどね……」
🍊「あら?シャミ子と……え?あれ?」
桃「!!!!!!!」シュバッ
シャミ子「あっ」
桃「ミカンか。おはよう」
ミカン「あれ?桃……さっきあなた、シャミ子に」
桃「何の話かな?何か知ってる?シャミ子」
シャミ子「いえ……」
ミカン「あらそう、私の見間違いかしら……そうよね、まさか桃が、そんな……」
桃「ほら、早く行かないと遅刻しちゃうよ」
ミカン「あら、そうね、急ぎましょう」
シャミ子「は、はい」
すたすた
【授業中】
先生「はい、ここはbe動詞を……」
シャミ子(……桃はいま体育の時間でしょうか)
シャミ子(外から見えるかな……)
シャミ子(誰もいない、体育館かな)
シャミ子(桃、何してるんだろう)
シャミ子(………)
シャミ子(会いたいな)
【昼休み】
キンコーン
シャミ子「ふう、ようやくお昼休みです」
桃「シャミ子」シュバッ
シャミ子「あっ、桃。お昼行きましょう」
桃「うん。いつもの場所ね」
シャミ子「はい!今日のお昼はからあげとー、なすの田楽とー…」
杏里「ちよももさっきの時間体育じゃなかったっけ?」
ミカン「魔法少女にはよくあることよ」
【旧校舎・階段裏】
シャミ子「んう……」チュパ…
桃「ん……ごくん」
シャミ子「ぷはっ、美味しいですか?もっとたべますか?」
桃「うん……」
シャミ子「りょーかいです!じゃあ次はハンバーグを……」
【放課後】
桃「シャミ子」シュバッ
シャミ子「もも、帰りますか」
ミカン「最近新しいタピオカのお店が出来たの。帰りに寄っていかない?」
シャミ子「いいですね!行きましょう!桃も来ますよね?」
桃「………」
シャミ子「……もも?」
桃「うん。行くよ」
ミカン「美味しいわね!並んだかいがあったわ!」
シャミ子「あまい!あまい!おいしい!おいしいです!」チュルチュル
桃「……そうだね」
ミカン「あっ、あの服、かわいい!ごめん二人とも、ちょっと見てきていいかしら?」
シャミ子「あっはい」
桃「……」
桃(シャミ子……)スリスリ
シャミ子(えっ、あっ、こら!桃!や、やめてください!こんな町中で!!)
桃(ごめん……ごめんね……)
シャミ子「だから、やめ、やめて、あっ、あっ……」
ミカン(聞こえてるわよーうふふ🍊)
【帰宅】
シャミ子「ふう……ようやく帰れました」
良「お姉、お帰りなさい」
シャミ子「良、帰ってたんですか」
良「今日も桃さんのところ行くの?」
シャミ子「はい、そのつもりです」
良「……そう」
シャミ子「……あれ、何か元気がない……?」
良「……最近、家族3人でごはん食べれてないから……」
シャミ子「……」
シャミ子「ごめん、良。最近の私、桃のことばっかりで、あまり周りが見えてなかったかも……」
良「ううん。部下と親睦を深めるのも大将の役目。良のことは気にせず、桃さんのところに行ってあげてほしい」
シャミ子「いえ、今日は良と過ごそうと思います。桃もちゃんと説明したらわかってくれるはずです。私は街のボスである前に、良のお姉ちゃんなんですから」
良「……お姉」
シャミ子「さっそく桃にラインしましょう」
ピコーン既読
良(既読早っ……)
シャミ子「これでよし、じゃあご飯に…」
桃「シャミ子」ヌッ
シャミ子「え、桃!?」
良「桃さん、こんにちは」
桃「こんばんは」
シャミ子「どうしたんですか?ラインでも話した通り、今日は……」
桃「いや、ちょっと家にお肉が余ってて。お裾分けに来たんだ」
シャミ子「にくっ!?……ってそれ、私が桃のお財布で買い出しに行ったときの…」
清子「あら、桃さん。こんばんは」
桃「こんばんはお母さん。これ、お肉が余ったので、お裾分けに」
清子「あらあら、こんな素敵なものをありがとうございます。上がっていってくださいな」
桃「はい……」
シャミ子「もも…」
桃「ごめんシャミ子」
シャミ子「へっ?」
桃「私、シャミ子に甘え過ぎていたかも。私がシャミ子を独占しちゃうことで、辛い目に遭う人のことを考えてあげられなかった……」
シャミ子「もんも……」
桃「これからは、少しずつシャミ子に頼らなくても生活できるように……頑張ってみるよ」
シャミ子「………」
清子「ご飯できましたよ。桃さんもご一緒に」
桃「ありがとうございます」
清子「うふふ、こんな賑やかな食卓も久しぶりですね」
良「……」パシャリ
シャミ子「今日はお好み焼きですか!美味しそうです!」
桃「…ご相伴に預からせてもらいます」
シャミ子「もぐもぐ」
シャミ子「んっ」
(桃に口移しでごはんを食べさせる)
桃「!!!!?!??!?!」
良「!!?!?!!?!!」パシャリ
清子「!!?!?!!!?!?!?」
セイコ「………」
良ちん「………」
桃「んっ、……んっ……」
シャミ子「ちゅる、ちゅる、……じゅる、じゅる……」
シャミ子(………あれ?)
シャミ子(なにか変な空気が流れてる……?)
シャミ子「ぷはっ……」
桃「………………………ごくん」
セイコ「………」
良子「………」
桃「しゃ、シャミ子………」
シャミ子「えっえっ、………あっ」
セイコ「……さて!第二陣焼き始めますか!」
桃「違うんですお母さん!今のは違くて……!」
良「大丈夫、良そういうのも本で読んだことある」
桃「しゃ、シャミ子も何か言って……」
シャミ子「あと、えと、桃はちゃんと食べ物を柔らかくして食べさせてあげないと何も食べてくれなくて……」
良「えっ」
桃「ちがう!おばかなのかなシャミ子は!?」
セイコ「大丈夫です。適度に甘えるのも、円満の秘訣ですよ」
シャミ子「あ、ああああああれです!私がやりたくてやっているので、桃は悪くないんです!」
桃「シャミ子!!!!」
ごせん像()
↑全部知ってて全部見ていたが飛び火が怖くて黙り続けるリリス
おしまい
原作ではリリスの呼び方はカタカナだったからおk